2023年夏放送アニメの感想やオススメと感じたポイントを、それぞれ簡潔に記しました。

「評価」と記していますが、単なる私の好き嫌いです。当然のことながら、私の評価がその作品の良し悪しに影響を与えることなどありません。私の好みに共感していただけるところがあったら嬉しいです。

目次

 

「AIの遺電子」の評価と感想:イーガン読みたくなるアニメ


いくら真面目でカッコいいお金持ちのお医者さんだとしても、マザコン男にだけは惚れちゃいけない。そんなことはわかっていたはずなのに…。ヒューマノイドの揺れる「心」を通して人間とは何かを描く物語です。

「AIの遺電子」の評価

見てもらいたい度:🧠🧠🧠🧠➖

 

オススメ・ポイント

ロボットは人間ではない? ではヒューマノイドは人間か?

人間を人間たらしめるものは何か? 「心」を持つのが人間か? ではその心とは何か、それは人間だけが持っているものか? 私達が思う「心」とは、本当に存在するものなのか?

ある現象、たとえばロボットの巧妙な受け答え、そこに「心」を感じたとき、心を持っていると言えるのか? それとも単なる錯覚なのか?

そこに心があってほしいと願うときには心を感じ、あってほしくないときには「ただの機械の反応だ」と切り捨てる。 そんな身勝手な人の心も、ただのリアクションやフィードバックに過ぎないのでは?

と、いろんなことを考えてしまうアニメでした。

初回と最終回がひとつの大きな主題で、その間に様々な単体エピソードで肉付けをしていく、SF のショートショートを読んでいるような感じです。

第5話「調律」の、ヒューマノイドの電脳を書き換えるエピソードでは、グレッグ・イーガンの「しあわせの理由」という小説を連想しました。

脳を人為的にいじるのと、鬱の薬を飲むこと、散歩で気分を変えること、静かな音楽を聴いて心を和ませること、深呼吸して緊張をほぐすことと、一体何が違うというのか? 違わないはずなのに、何かが違う気がする…

このように、それぞれのエピソードでも全体でも、白黒はっきりとはさせず、視聴者の想像に委ねるかたちで、いろいろと考える余地を残してくれる、そんなアニメです。 もしかしたら小説の方が媒体としては合っていたかもしれません。

 

オススメの回

第1話「バックアップ」です。

『…生クリーム入れた?』で感じる喪失感、その人がその人であるとはどういうことなのかを考えさせる、素晴らしい構成だと思います。

 

「AIの遺電子」の感想

超高度AI「MICHI」の不気味さ、AI が人間を操ってる底知れぬ恐ろしさをもっと感じたかったです。例えば、第10話「来るべき世界」で「殺人犯より世間のほうがおかしいのでは…?」と思えなかった点などは少し残念でした。

主人公の無表情っぷりは、人間とロボットの違いはどこにあるのかを考えさせる演出のひとつになってたように思います。

あと、看護師の樋口リサちゃんがずっと気になっていました。終始髪の毛ボッサボサで。

 

「AIの遺電子」の関連リンク

 

 

「英雄教室」の評価と感想:ツッコミ不在アニメ


普通の学生として友達100人できるかな?と入学したはずが、異常な超生物として友達100人作る物語。

「英雄教室」の評価

見てもらいたい度:🍛🍛➖➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公は一般人として普通の学生生活を送りたいと思っていたはずなのに、自分の力を隠そうともせず、一般人になりきろうという努力も見せずに、『いや、オレ普通だよ』とのたまう点がどうにも引っかかります。

笑いの面では、主人公がボケようとしているところに、ヒロインがそれ以上のボケをかましてきて収集が付かず、どうにも締まらない印象です。良いツッコミ役がいなくてピリッとしない感じがしました。



それぞれのキャラに魅力は感じ、ストーリーもつまらないわけではないのですが、何が主題なのかわかりづらく、散漫な印象を受けました。登場人物各々のアイデンティティ、存在意義をつかもうとする姿を描いているのだと思うのですが、結構あっさりと掴んでしまうのと、本題と関係ないおふざけが多くて頭に入ってこないところがあります。

主人公をネタに脇役陣を描く、脇役側が主役だと考えればよかったのかもしれません。

 

オススメの回

第5話「魔王の娘」と、第8話「人間未満」です。

悲劇性の込められた、それぞれに見ごたえのあるエピソードでした。特に第8話の、定めを受け入れる潔さの裏にある本当は嫌だという気持ちの描き方に注目です。

 

「英雄教室」の関連リンク

 

 

「おかしな転生」の評価と感想:お菓子を作らないことに意味ありアニメ


中世ヨーロッパ的世界での領国経営物語です。領地の安寧と繁栄のためには、お菓子なんて作ってる暇はありません!

 

「おかしな転生」の評価

見てもらいたい度:🥮🥮🥮➖➖

 

オススメ・ポイント

転生後の世界と生活をのんびりと描く導入ではなく、1話目からいきなり大事件発生、2話で最初の山場に持っていくテンポのよいアニメです。最初から最後まで楽しめる良作でした。

「おかし(お菓子)な転生」というタイトルに加えてイメージショットでもお菓子をフィーチャーしまくりでありながら、お菓子が主人公のセリフにしか出てこない。第8話「お菓子に蜂蜜、村に貯水池」まで過ぎた時点で作ったお菓子はボンカ・パイだけという展開に、「なかなかお菓子作らないなぁ」と不満を感じていました。

しかし、第11話「援軍とほろ苦い初陣」を観て、お菓子は平和・理想の象徴であり、このアニメはその理想を実現できない様を描いているんだと、残り 2話となったところでやっと気が付きました。お菓子作りしないこと、出来ないことにこそ意味があったんですね。

Twitter でフォローさせていただいている しゃも (@side23in) さんが同様の感想をつぶやかれていて、とても共感し、また、嬉しくなりました。

お菓子で平和な優しい世界を造る、という理想のために結局戦争に加担することになる矛盾、でもそれが現実。そう考えると、お菓子を作りまくったりしないのが却って良かったと思います。

それともう一つ。
転生前のパティシエの能力で大活躍! と、思っていたら…

  • 主人公が得た魔法的な能力がパティシエに関係ない
  • 元若いパティシエなのに、なぜそんなに世間慣れして交渉が上手なのか

「政治力、経営力もパティシエ関係ないよね?何このストーリー?どうして前世の能力を活かして無双しないの?」なんて考えていた私は、異世界転生チート物にすっかり毒されているのかもしれません。

 

オススメの回

第4話「辛口交渉と甘い焼き菓子」です。

パティシエのじゃない能力の有能さを見せつけ、相手国領主に『元パティシエとは思えない交渉上手ね』と言わしめた(言ってない)痛快な回です。

これだけ大人びた優秀さを見せながら、お菓子のことになると周りが見えなくなっちゃう可愛さも見どころです。

 

「おかしな転生」の関連リンク

 

 

「幻日のヨハネ」の評価と感想:大仰過ぎない自分探しアニメ


歌うこと自体の楽しさに、歌を聴いてくれた人の力になれる嬉しさが加わって、宿題が完成する物語。

「幻日のヨハネ」の評価

見てもらいたい度:🔮🔮🔮🔮➖

 

オススメ・ポイント

ひねくれた言動とは裏腹に、心根が素直でいろいろとちょろい主人公が、迷いながら戸惑いながらちょっとだけ成長する物語。迷える少年少女と仕事に飽き飽きして疲れた大人に観てほしい、絵本のような物語です。

主人公と友達になる同年代の少女たちが、働いて独り立ちしている。それも仕事始めたてという感じではなく、ちゃんとした実績があったり、信用を得ていたり、立派な立場に立っていたり、いったい年齢設定はいくつなんだ?と思うけど、そこはファンタジー。

「ラブライブ」を知らない私でも十分に楽しめました。知っていたらもっと楽しかったのでしょうか?毎話キャラが登場するたびに、どんな役どころで出るんだろう?性格は?服装は?とかきっとワクワクしたのでしょうね。

キャラデザと絵の美しさだけでもずっと観ていられます。ステージ上の皆はドキドキする可愛いらしさで、何度も観たくなってしまいます。ミュージカル仕立てにしても楽しそうですね。このシリーズが人気なのがわかりました。

 

オススメの回

第5話「「まおうのひみつ」」です。人々とふれ合う中で少し心に変化が生まれた主人公が、今度は相手の心を開かせる側になる回でした。

自分と似た深みにハマっているマリを救おうとするヨハネの自省、そんなヨハネを拒絶してしまうマリの自省、二人の純な心に、観ているこちらは悶絶です。

ノリノリでポーズを取るマリちゃんも可愛いくて悶絶。

 

「幻日のヨハネ」の感想

最終話『長官の声もするっす!』
声だけでそのパートが誰かわかるとは、お主、通だな。😏

 

「夢幻のダイヤ💎」

 

「幻日のヨハネ」の関連リンク

 

 

「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」の評価と感想:この設定で物語を書こうとよく思ったなアニメ


会話も封じられ身体の自由も奪われた魔法使いが、魔法の力だけで生き延びていく物語。

「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」の評価

見てもらいたい度:🥫🥫🥫➖➖

 

オススメ・ポイント

動くこともままならない自動販売機で、どう物語を進めていくのか?と思いましたが、自販機のシステムや種々の設定が上手く噛み合って、様々な楽しめるエピソードを見せてくれました。

と言っても、「上手く噛み合ってる」というより、

  • 自販機に対面した人間が、その動作の意味するところを的確に理解してくれる。
  • 空になったペットボトルなどのゴミは自然消滅、筐体を強化したりバリア張ったりの魔法的効果、なにより電源不要など、自販機を超越した存在。

など、どちらかというと「都合が良すぎる」設定や場面が多かったように思います。

と言っても、それで視聴意欲が萎えてしまうかというと、そんなことはなく

  • キャラの魅力と自販機利用の工夫
  • 能力を駆使してなんとか生き延びている感
  • 戦場では兵站要員として重宝がられているところ
  • 商品を提供して喜んでもらえるささやかな喜び

など、感情移入できるところが多く、全編を通して楽しく視聴できました。


 

オススメの回

#07「暴食の悪魔団」です。

熊猫ちゃんたちに自販機側の意図が全然伝わらない。これが普通で、ラッミスたちが察しが良すぎることがわかる回。であると同時に、察しが良いほうが観ていてイライラしないし、ストーリーとしても楽しめるんだなと気付いた回でした。

 

「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」の感想

最終回の AED のくだりとか、自販機というより魔法使いで、何でもありになってしまってるように見えます。

使い方はおろか見たことさえない、何のための道具かわからないものを、どうやって使ってもらうかという工夫が見たかったなと感じました。その点、2期に期待しています。

 

「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」の関連リンク

 

 

「スプリガン」の評価と感想:小細工無しのド直球アニメ


主人公が強く、優しく、明るく、逞しい。戦うのは嫌だとか、自分だけこんな目にあってとか駄々こねたりしない物語です。

「スプリガン」の評価

見てもらいたい度:🏛️🏛️🏛️🏛️➖

 

オススメ・ポイント

さすがのアクションに、起こりすぎる事件、敵方の矢継ぎ早すぎる攻撃、運命の再会など、2話目でもうお腹いっぱい(良い意味で)の、ストレートに面白いアニメです。

「バビル2世」や「幻魔大戦」が頭に浮かびました。

6つのエピソードが前後編で完結なのはスッキリして気持ちいい。殴り合った末に「いいパンチ持ってるじゃねぇか」的なライバル感、正体を隠して過ごす学園生活、ヒロインキャラの峰藤子的小悪魔感も懐かしく、逆に新鮮に感じます。

古代超文明の遺物のデザインや設定にも興味を惹かれました。

 

オススメの回

episode5 「帰らずの森(前編)」です。

小ぶりな峰藤子ちゃんの登場回、インディー・ジョーンズばりのアクションも見応えあります。

 

「スプリガン」の関連リンク

 

 

「聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~」の評価と感想:異世界転生ド根性アニメ


真面目にコツコツ一生懸命頑張ればいつかきっと報われる、というのがファンタジーであることをこちらに突きつけてくる物語です。

 

「聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~」の評価

見てもらいたい度:🤢🤢🤢🤢➖

 

オススメ・ポイント

主人公のひたむきで前向きな態度、悲壮感なくさわやかに努力しつづける姿に好感が持てます。単純な損得勘定ではなく、善意をもって他者を救う喜び、苦労して成長する楽しさ、そういうものを主人公とともに感じられるようで、気持ち良かったです。

第9話「聖騎士隊との訓練」にて主人公が自分自身にハッパをかけるセリフ『努力をしないで不安になるなら、努力をしろ』、スポ根じゃなくて何と呼ぶのでしょうこういうの? まだ日本に人情が溢れ、景気も良かった頃のモーレツサラリーマンを思い起こします。

いろんな幸運はあるものの、主人公のがむしゃらな努力が成功をもたらすお話なのですが、観ているうちに、真面目で前向きで懸命な努力が報われるということが今やファンタジーでしかなく、現実での世界では当たり前でなくなっている気がしてきて、少し怖くなりました。

作画はなかなかユニークです。第3話「武術の才能」での滝で口をすすぐ絵など、なかなか思いつかない構図ではないでしょうか。ヒロインのキャラデザは、ルミナ様もモニカさんもナナエラちゃんもクルルさんも同じ役者さんが 4役やってるのかな?と思えるフェイスで、ちょっと苦手でした。

オープニング曲「バグちゃん」の歌詞、これ書いた人天才じゃないかと思います。大好きです。

 

オススメの回

第3話「武術の才能」です。

主人公のド根性、誠意、粉骨砕身っぷりが存分に発揮されます。この世界の冒険者、治癒士、獣人の立ち位置がストーリーの中で違和感なく表現されている点も見どころです。

 

「聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~」の関連リンク

 

 

「七つの魔剣が支配する」の評価と感想:支配してるっけ?アニメ


死にたがり侍やら、目覚めたらおっぱい?やら、なんだかんだあって、最終的に意地っ張りサキュバスを昇天させる物語。

「七つの魔剣が支配する」の評価

見てもらいたい度:⚔️⚔️⚔️➖➖

 

オススメ・ポイント

オープニングアニメのスリリングでドラマチックな冒頭は見応えありです。

ストーリーはテンポがよく、キャラの個性も立っています。世界観も魅力的で、無邪気天然キャラが放つ血の匂いという導入もつかみとして 100点!闘いの場面で、心構えや覚悟など精神面の描写に重点を置いている点にも興味をそそられます。

なのですが、あれもこれもそれもと様々な設定が詰め込まれ、いろんな人の過去と想いがてんこ盛りで、良く言えば欲張りすぎ、悪く言えば風呂敷ひろげっぱなしと感じました。

これは、キンバリー魔法学園がどういう所か、この世界の魔法使いがどのような存在か、主人公の抱えた宿命、ナナオの秘めた力など、物語のキーとなる要素を 15話かけて丁寧に説明した導入編なのだろうと思います。これは絶対に続編をやってほしいです。

 

オススメの回

2話「魔法剣(ソードアーツ)」です。

ナナオの「死ぬことと見つけたり」魂炸裂の回でした。

異質なその魂に触れ、我を忘れて惹かれつつ戸惑う主人公の心情も見どころ。続く 3話「死兵(ソルジャー)」で明かすナナオの心の内も併せて観てほしいエピソードです。

 

「七つの魔剣が支配する」の感想

いろんな人の過去と想いがてんこ盛りの中で、ガイには秘めたものも見せ場も全く無くて可哀想…😔

 

「七つの魔剣が支配する」の関連リンク

 

 

「はたらく魔王さま!! 2nd Season」の評価と感想:仕事そっちのけアニメ


バリスタ講習受けたり、運転免許取ったり(取ってない)でお忙しい魔王様が、情緒不安定勇者の自分探しに付き合わされて、禄に働けず借金まで抱える物語。

「はたらく魔王さま!! 2nd Season」の評価

見てもらいたい度:🍔🍔🍔➖➖

 

オススメ・ポイント

2期 1st Season にあったような変な顔芸や「お前どこ見て誰に喋ってんだ?」ということはなく、ストーリーにしっかり集中できました。

1期での、魔王が現代日本で四苦八苦しながらちゃんと働くという楽しさよりも、異界ファンタジーものとしての面白さが味わえます。魔王の目指すところ、勇者の迷い、ちぃ姉ちゃんの健気さなど、それぞれのキャラクターの描き方にも惹かれました。

ただ、私にはちょっとストーリーが駆け足気味に感じられ、各陣営の思惑やそれぞれの背景の説明がもう少し欲しかったです。

魔族と人間族の相互理解、異質なものを認め合う(多様性というやつかな?)テーマの中に天使が入ってこないこと、まだまだ謎が残されていることから、3期を期待しています。

OP 曲、この手のロックを久しぶりに聴いた気がします。好きです。

 

オススメの回

#15「魔王と勇者、新たな夢の一歩を踏み出す」です。

ちぃ姉ちゃんのひたむきな気持ちと勇気、それに応える魔王、そしてそれに巻き込まれてとばっちりを食う勇者と審問官の姿が楽しめる回です。

 

「はたらく魔王さま!! 2nd Season」の関連リンク

 

 

「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」の評価と感想:ゲーム転生ものの皮をかぶった真心誠実物語


最強外道ラスボス女王にだけはなるまいと、最強ラスボス王女が奮闘する物語。

「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」の評価

見てもらいたい度:👊👊👊➖➖

 

オススメ・ポイント

登場人物それぞれの純粋で一途な想いを真面目に描いた良作です。主人公の、下心や裏の企みの無い、真心からの人たらしっぷりに魅力を感じました。

主人公が転生前にプレイしたゲーム上での主人公の役柄である「外道ラスボス女王」の所業がまさに鬼畜の所業で、残酷、極悪、そこまでやるのかという酷さです。その酷さもおかげで、転生後の主人公のそうはなるまいという決意や、図らずもそうなってしまうのではないかという怖れに説得力を感じ、より強く感情移入できたと思います。

OP映像の、自分の手で握りつぶしてタイトルを変えるという演出のアイデアには、なるほど!と感心しました。

大人になった主人公の活躍も観てみたいです。未解決事件も残ってますし、次期に期待しています。

 

オススメの回

第四話「〜最低王女と誓いの青年〜」です。

騎士と王女、それぞれの矜持のぶつかり合い、どちらも正しく、どちらも相手を思ってのこと。偽りのない心のふれ合いに熱い感動を覚えました。

『どのような失言もとがめません』と言いながら『黙りなさい!』と一喝する、約束不履行ラスボス王女もお楽しみいただけます。

 

「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」の関連リンク

 

 

「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」の評価と感想:太ももが語るアニメ


つまるところ、「ライザの太もも 〜テッカテカの肌とパッツパツの短パン〜」です。

「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」の評価

見てもらいたい度:🦵🦵🦵➖➖

 

オススメ・ポイント

絵が安定して綺麗で、太もももずっと魅力的です。

生まれ故郷は何の変哲もないつまらない場所で、外の世界にはきっと素晴らしいものが待っている。故郷の外に出たい、そこに行けば絶対に自分は変われるんだという思いを抱きつつ、様々な経験を経るうちに、見方を変えれば素晴らしいものは目の前にある、自分が変われば世界も変わるんだ、ということに気付いていく、思春期の爽やかストーリーでした。

…が、正直どうもライザがあまり好きになれません。

農家の娘にしては野良仕事する気ゼロの服装をし、これみよがしに露出したぴっちぴちの太ももを武器に若い男二人をはべらせて好き放題にやっている、そんな風にも見えます。

6話「隠れ家を作ろう」では、皆で協力して作った隠れ家に自分の名前を付けるという暴挙に及び、太ももだけじゃない神経の太さも見せつけます。厚顔ムチムチとはこのことです。

 

オススメの回

07「クラウディアの勇気」です。

クラウディアのひたむきさがいじらしく、それに応えようとするライザたちも微笑ましい、気持ちの良いエピソードです。クラウディアを主役としても面白いのではと感じられる回でした。

 

「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」の感想

「常闇の女王」どこ行った?🙄

 

「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」の関連リンク

 

 

「レベル1だけどユニークスキルで最強です」の評価と感想:家は買い増しても服は買わないアニメ


過労死した主人公が、転生した世界でウサギに餌を与えながらひと山当ててハーレムを築き、『オレは幸運だった』とつぶやくまでの物語です。

「レベル1だけどユニークスキルで最強です」の評価

見てもらいたい度:🥕🥕🥕➖➖

 

オススメ・ポイント

つまらないことは全然なくて、ストーリーはまずまず面白いし、キャラもそれぞれ個性的で魅力を感じます。ただ「あれ?」と違和感を感じることが多かったように思います。

あれ?

  • 主人公しかドロップアイテムを手に入れられない特殊なダンジョンがいいタイミングで出現し、しかもそこでのドロップアイテムは主人公だけのステータスを上げてくれるとは都合良すぎない?
  • そんな近くで見守っていても「ハグレモノ」に変わってしまうなら、それを使った犯罪や戦争起きまくりでは?
  • すれ違った人が振り返るほど美人なセレステが、欠点といえばレベル高の魔法しか出せないことぐらいなのに、ダンジョンでは邪険な扱いを受けてて仲間もいないなんてことある?
  • 他のダンジョンでドロップアイテムが全然出なくなったのは、例のダンジョンのダンジョンマスターのせいだ!という結論に至るのが唐突。

イヴが小さい頃に出会った人間が子供の頃の主人公なのか?アリスがダンジョンで生まれたという逸話は主人公がドロップアイテムとして出現したことと関係あるのか?など、深堀りできる要素が沢山あるように思うんだけど、全然深掘ってくれない。

野菜などの食料品がドロップアイテムとして手に入る世界感は斬新だし、「ハグレモノ」という設定も面白かっただけに、合点がいかない点が多かったのを惜しく感じました。

Aパートと Bパートの間のアイキャッチが好き勝手やってて面白かったです。アバンはここまでの復習じゃなくて今回の予習になっていたのには、毎度「あれ、こんなシーンあったっけ?」と混乱していました。

 

オススメの回

#5「やった! 私のお当番回なのです」です。

冒頭と最後に出てくる『見てくれてるですか?』の構成の妙をお楽しみください。

 

「レベル1だけどユニークスキルで最強です」の感想

「回復弾だ」って仲間に向けて銃を撃つの、弾間違ってたらどうすんの?と心配になる。

最終話、幽霊みたいな見た目の敵、あんな綺麗な女の人の頭に向けてよく銃ぶっ放せるなと思いました。もっと化け物然とした見た目だったらその行動にも嫌悪感感じないだろうに。

死ぬほど頑張らなくてもほどほどの生活の中に幸せはあるよ、と言いたいのだと思うけど、現実ではそのほどほどの生活のために皆死ぬほど頑張ってるのよ。主人公はそんな労働をしなくても生活できる能力をたまたま得ることができたわけで、ブラック労働の否定ではあっても、解決案を示しているわけではない。

でもそれはきっとひねくれた解釈で、この物語は、レベル(能力)は低くてもユニークスキル(個性)は誰もが持っているんだから、それを工夫して活かしていこうよ、という前向きなメッセージを発しているのだと思います。
…けど、どうなんでしょう?

 

「レベル1だけどユニークスキルで最強です」の関連リンク

 

 

「Lv1魔王とワンルーム勇者」の評価と感想:勇者も世間様には勝てぬアニメ


大学サークルで一緒だった仲間たちが社会人になり、いろんな利害関係の中で互いの立場が変わっていき衝突をしてしまう物語。あるいは、世間の冷たい風を受けてすっかり自暴自棄になってしまった息子を更生させる、強く優しい母の物語です。

 

「Lv1魔王とワンルーム勇者」の評価

見てもらいたい度:🍬🍬🍬🍬➖

 

オススメ・ポイント

ギャグに、日常パートに、ラブコメ(?)に、国家や仲間と争うシリアスな場面、ごちゃ混ぜなのに面白い、いろんな具材の美味しさを味わえる、鍋もの的楽しさがあります。

魔王が勇者の親友にも恋人にもお母さんにも見える不思議な関係がひとつの見どころ、登場人物の敵・仲間・同志といったミクロな関係、自国・他国・世間とのマクロな関係、それぞれが変化していく様がもうひとつの見どころでした。

世間に潰されてしまった勇者。戦いでは勇者の方が強くても魔王の方が人物として大きい。軍隊には勝てても陰謀には勝てない元勇者パーティーメンバー。国を動かす世間の力。腕力・権力・人望など、様々な力、それぞれの強さの比較も面白いと思います。

落ちぶれた勇者に押しかけ女房(性別不詳)の魔王という設定で技あり!声優キャスティングで一本! 4話『よろしょー、おなぁしゃしゃーす?』8話『いっただきまーす!固っ…!』だけでクスッと笑えるんだから、やっぱり声優さんの演技って大切だと実感しました。

 

オススメの回

#06「国境線の攻防」です。

このアニメのいろんな面白さの要素がバランスよく含まれている回です。いつもと違う、勇者のお父さん感、魔王の娘ちゃん感を垣間見ることもできます。

 

「Lv1魔王とワンルーム勇者」の関連リンク

 

 

 

今季の「こりゃたまらんちん!」😚

【無職転生 Ⅱ】フィッツ先輩の『ボクは男の子だよほぉ〜!』


【幻日のヨハネ】ルビィちゃんの『うん!おなぇちぇん!』