目次

 

2023年春放送アニメの感想やオススメと感じたポイントを、それぞれ簡潔に記しました。
「評価」と記していますが、単なる私の好き嫌いです。当然のことながら、私の評価がその作品の良し悪しにいくらの影響を与えることもありません。私の好みに共感していただけるところがあったら嬉しいです。

 

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」の評価と感想:それ小学生だから許されるんだからなアニメ


小5だけど厨二な天然男子が、純真で健気な女の子をたぶらかす物語。

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」の評価

見てもらいたい度:💀💀💀💀➖

 

オススメ・ポイント

子供の残酷さと純粋さと健気さが詰まった良作です。

おとなしい女の子をよってたかって「死神」と呼んで意地悪する場面は、見ていてちょっと辛いところがありましたが、それだけに転校生の男の子の天然炸裂と、ちょっととぼけたタンクトップ君の態度に救われます。

嫌味や何を言ってもポジティブに解釈する転校生が無敵で、周りが呆れてぐぬぬとなってしまうのが笑いどころ。ずっと意地悪されてきた西村さんが、ひねくれることなく、素直で優しい良い子であり続けてきたことが健気でいじらしく、心動かされました。

転校生の天然具合に中てられて変わっていく西村さん、その西村さんの真摯な態度、純真さに中てられて変わっていく周りの子のエピソードが、微笑ましくも爽やかな感動を与えてくれます。

 

オススメの回

いっぱい沢山あるオススメ回の中で、ここではちょっと毛色の変わった第07話「遠足と味玉の魔法」を推しておきます。

お弁当に込められたお父さんの願いと、それに気づいた西村さんの行動に、お互いを思う気持ちが感じられて、爽やかな感動を得られる回です。

 

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」の感想

天然なだけに、転校生が急に興味が無くなって西村さんからナチュラルに罪悪感無く離れていってしまうのではないかと、ひねてしまった私には、それがとても心配でした。

 

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」の関連リンク

 

 

「異世界召喚は二度目です」の評価と感想:これは主人公が悪いアニメ


陰キャが陽キャと友達になったつもりだったけど、陽キャ側にそんなつもりはなく、陽キャ同士でワイワイやっていたら、それを見せつけられた陰キャがヤキモチをやいて世界を滅ぼしかける物語です。

「異世界召喚は二度目です」の評価

見てもらいたい度:✌️✌️✌️➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公がただ強いだけじゃなく、物事を丸く納める大人の能力が高く、敵をも包み込む包容力のある大きな人物です。態度も自然体で飾らず、スカしてたりイキってたりしてないところに好感が持てました。「俺、この世界二度目だから、他の連中と違ってこんなこと知ってんだ」的なのが無いのも良かったです。

他種族の異性によるハーレム展開は、色恋沙汰というより平和のために戦う同志という感覚でした。「敵も味方も関係ねぇ」というこの主人公、きっと同性も異性も大した違いを感じてないんだと思います。人間が大きいから。

リヴァイアさん登場から映画「卒業」のダスティン・ホフマンまでのくだりはとても痛快なストーリーで楽しいです。その後は中盤以降に少し中だるみしてしまい、敵役の親玉もやや魅力に乏しく、対抗する主人公の頑張りを観ていて今ひとつ熱が入りませんでした。

人間によって運命も体も心も変えられてしまった、敵役の手先である悲しき異形の者たちのドラマを、もう少し悲劇的に掘り下げてほしかったです。

 

オススメの回

第四話『贈り物は二度目です』

ベタで読みどおりの流れなのですが、実に痛快なストーリーで、前半のクライマックスと言える回です。

 

「異世界召喚は二度目です」の感想

そんなつもりはなかったのだろうけど、仕事に没頭するあまり、大事な仲間を顧みず放ったらかしにしてしまった主人公も悪いのでは?

 

「異世界召喚は二度目です」の関連リンク

 

 

「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」の評価と感想:やりすぎ変身高校生の異世界冒険録〜自重を知らない声優の起用〜アニメ


いや、そうはならんやろ、なっとるやろがい!なエピソードが、異世界と現実世界の両方でこれでもか!と繰り広げられる物語。

「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」の評価

見てもらいたい度:🤰🤰🤰➖➖

 

オススメ・ポイント

そんなわけあるかい!のオンパレードでなんじゃこりゃと思ったけど、なかなかどうして面白い。やり過ぎを超越した、リミッターが外れたチートのオンパレード。異世界転生のいいとこどり過ぎて、夢オチで終わるんじゃないかと怖くなるほどです。

おぞましい虫に変身する物語は書かれても、イケメンになって大活躍の万事オッケー物語が書かれないのは、あまりに虫がよすぎるゆえに「そうはならんやろ」となってしまうからでしょう。このアニメはその反応を超越し、「なってますけど、何か?」で突っ走っていきます。私はそこに痛快な面白さを感じました。

主人公がいい気にならない、調子に乗らないところも好印象でした。主人公が心が綺麗で優しくて真面目で他人思いで、本当に良い人だから、なんでもトントン拍子に話が進む「そんな都合の良いこと起こるわけないだろ!」な展開でも心地よく感じられました。そこにはきっと報われてほしい、報われてしかるべきという気持ちがあったのだろうと思います。

 

オススメの回

03「人生の変化」です。

主人公の桁外れなお人好し具合と超弩級の真面目さを見て、「こりゃー、こんな子は幸せにならなきゃいかんわい」と、甥っ子を見る親戚のおじさん・おばさん気分になる一本です。

 

「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」の感想

 

「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」の関連リンク

 

 

「異世界はスマートフォンとともに。第2期」の評価と感想:魔法が使えるのならスマホ要らないのでは?アニメ


お嫁さんがわんさかわんさ・わんさかわんさ、いぇーい・いぇーい、いぇいいぇー!な物語です。

「異世界はスマートフォンとともに。第2期」の評価

見てもらいたい度:📱📱➖➖➖

 

オススメ・ポイント

宝島的な浮遊遺跡の発見、困っている人を助けて悪人を懲らしめる、王となって国造り、多くの女の子に慕われる、という男の子の夢と希望に溢れています。それでいて汚い面や辛いところは見せない。気楽でのんびりとした余裕の毎日。
甘い!甘すぎる!でも、それがこのアニメの良いところ。何も考えず、この甘い夢にどっぷり浸かることで、日常を、現実を一時忘れさせてくれるのです。

とはいえ、いささかとっちらかった感じがあり、主人公の活躍を見ればよいのか、ハーレムを彩るヒロイン達を愛でればよいのか、おふざけアンドロイド端末に笑えばよいのかよくわからないところがありました。お嫁さんは、それぞれのキャラの個性にインパクトが感じられず、性格や人となりを活かした場面も印象が薄く、人数が多すぎてそれぞれを十分に味わう(変な意味でなく)ことが出来ませんでした。

主人公が多くの女性に慕われるのは、主人公の強さ、優しさ、人間的魅力によるものとお嫁さん方は語るものの、どうにもそうは見えず、女性陣が単に「ちょろい」と見えてしまったのも残念です。

1期の放送が 2017年で、今回の2期との 6年の間に、世の中の異世界ものは様々な設定やストーリーの見せ方が爆発的に進化しました。その中でこのアニメを観ると、ある種古典的なものを感じます。
「二期は早いうちに演れ」ということわざがある(ない)ように、6年のブランクというのは長すぎるのかもしれません。

 

オススメの回

第5章「五人目、そして新国家樹立。」です。

やはり国造りのお話はわくわくします。お嫁さん方も微笑ましく、平和で優しい世界が展開されます。

 

「異世界はスマートフォンとともに。第2期」の関連リンク

 

 

「異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~」の評価と感想:これはどちらが見る夢か?アニメ


強く優しいブラコン姉から陰に陽に見守られ、ちょっと勘違いしながらも頑張って成長していく弟君を微笑ましく描いています。

「異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~」の評価

見てもらいたい度:👩‍🦰👩‍🦰👩‍🦰➖➖

 

オススメ・ポイント

弟君の成長物語をベースに、異世界でのちょっとした冒険と日常を描くストーリーです。

弟君が弱いながらもなんとか頑張ろうとするけど、やっぱりピンチ!それをブラコン姉が陰から助けるというパターンの連続ですが、ちょっとしたセリフでくすりと笑わせてくれるシーンが随所にあり、裏切りや苦悩、挫折といった深刻な要素はなく、健気な弟君と優しい姉、そして愉快な仲間たちの日常を、ノンストレスで楽しむことができました

もう一人の姉的存在であるキルマリアは、色気と小悪魔的可愛らしさを持つ、存在感のあるチャーミングなキャラです。ブラコン姉がしっかり者なのに対して、キルマリアはグータラのダメ人間(魔族)という対比、お互い弟君を見守り、慈しみ、たまに困らせるという共通点で、良いコンビを形成していました。

脇役のキルマリアやクオン&お嬢様コンビらがとても魅力的に描かれており、ブラコン姉が少し引き立て役になってしまっていたかもしれません。個人的には、10話の恥じらいシーンなど、姉の意外な一面をもっと見たかったです。

 

オススメの回

第7話「或る姉弟達の肖像」です。

冒頭、弟君はずっとこの思い出を胸に抱えていたんだろうなという過去の場面の描写があり、これが Aパート、Bパートのストーリーの土台となります。Bパートで、弟君が友人の弟さんに過去の自分を重ね、Aパートで姉に言われたセリフをその子にかけるなど、構成の妙が光る回でした。

 

「異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~」の感想

元の世界で弟君を失った姉が悲嘆に暮れた後、異世界に居る弟を見つけて飛び込んでくる、姉の苦しみと救いを不思議な構成の絵で描いた ED アニメがとても印象的でした。

流れるメロディーに不穏な雰囲気を煽られ、私は本編で描かれる異世界の平和で穏やかな姉弟の日々は、弟の死に耐えきれず狂った姉が見る夢か、あるいは死に際の弟が願った救いの幻覚なのでは?という気分になりました。

ドドスコスコスコ、ドドスコスコスコ 🎶
なーんにも要らなーい そのままー身をゆだーねーてー
VALIS「無窮プラトニック」

 

「異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~」の関連リンク

 

 

「カワイスギクライシス」の評価と感想:動物のカワイさ再認識アニメ


『可愛い動物すげーいっぱい出てくる、なんなんだこの星、ちょー怖えー!』で地球の平和が守られたというドキュメンタリー映像集です。

「カワイスギクライシス」の評価

見てもらいたい度:😇😇😇➖➖

 

オススメ・ポイント

「宇宙人だから地球の可愛い動物を初めて見た」という設定により、その動物の可愛さを先入観無くゼロから表現することや、わざとらしく大げさなリアクションを笑いに変えることに成功しています。

宇宙人の彼らが語る動物たちの可愛らしさの表現が的を得ていて、私がなんとなく感じていた気持ちに「確かにそうだよね」と改めて気付かされ、「うんうん、そうそう」と頷ける可愛さエピソードの数々にニヤけながら観ていました。

リザを始めとする宇宙人の面々は、皆まともで優秀な人間(人間じゃないけど)でありながら、猫に代表される地球の可愛い動物たちに接すると、豹変してぶっ飛んだ反応をしてしまいます。その極端なギャップが可笑しいのですが、この「本人達はウケ狙いではなくマジでリアクションをしているんだけど、傍から見たらそれが可愛くて可笑しい」というのは、まさに猫そのものだなと思いました。

 

オススメの回

「#04 ワカラナイ」です。

猫慣れしてない人が猫にメロメロになって翻弄される姿、猫語翻訳によって明かされる猫ちゃんの可愛い王様っぷりなど、猫あるあるが楽しい回でした。

ただ楽しいだけでなく、「自分の飼っているペットに可愛くないなんて口が裂けても言ってはいけない」など諭す場面が入る構成が、ストーリーにメリハリを与えています。

 

「カワイスギクライシス」の関連リンク

 

 

「くまクマ熊ベアーぱーんち!」の評価と感想:シャイで可愛いクマさんの勧善懲悪アニメ


クマの着ぐるみに身を包み、弱きを助けて強きを挫く、義理と情けに厚い破天荒少女の任侠物語です。決め台詞は『この子たちの笑顔、十分すぎる理由だぜ』『あたいがしたいようにしただけさ』『ダチが心を痛めてるのが我慢ならねぇのよ』。

「くまクマ熊ベアーぱーんち!」の評価

見てもらいたい度:🥞🥞🥞➖➖

 

オススメ・ポイント

笑えるシーン、痛快なエピソード、心温まる場面が散りばめられ、全話安心して楽しめるアニメです。

見た目で侮ってくる相手をギャフンと言わせる爽快感、強さから生まれる余裕とお気楽感、常に弱いものの味方で、悪を必ず懲らしめてくれる信頼感には、水戸黄門や桃太郎侍的面白さがあります。

主人公が、シャイでちょっと不器用なところ、美味しいものを食べるとかゲームアイテム的なもの以外への欲が無くガツガツしていないところ、普段はフニャフニャなのに、弱者が困っているところに出くわすとキリッとなるところなど、とてもチャーミングです。

弱い者を助けるのが、意識してとか責任感からとかではなく、ただ義憤に駆られて本人も無意識のままやっているように見えるところが、わざとらしさや嫌らしさを感じさせず、主人公の魅力をさらに高めています。

>大きな欠点ではないのですが、1期からのキャラの説明が、2期から視聴を始めた人には少し足りないかな?と感じました。くどくど説明するわけにもいかないし難しいところだと思いますが、「察してもらう」必要のある場面がちょっと多かった気がします。

1話導入部で語られる絵本や、最終話締めの閉じられた本が象徴するような、まさに絵本の挿絵のような背景画はとても可愛くて好きでした。たまに人物の作画が不安定になり、「あなたどこ見て話してんの?」状態なことがあったのは残念です。

 

オススメの回

#04「クマさん、少女を導く」です。

押し付けがましくなく、勝手にいい具合に話をまとめてしまうでもなく、やさしく見守りつつ、本人の自主性を尊重してあくまでそっと背中を押す大人なクマさんが素敵でした。

 

「くまクマ熊ベアーぱーんち!」の感想

#01「帰ってきたクマさん」での『おかえりなさい、ユナお姉ちゃん』は、2期に帰ってきたよという宣言を作中キャラにさせる洒落っ気のある演出でした。

#03「クマさん、驚かせる」の Bパート、「Aパートでそんな呑気なこと考えてたんかーい」の遊び心も楽しいです。

#06「クマさん、勇者(?)になる」のフィナちゃんと主人公、力なき者とあるものの対比、力なき者は翻弄され、ただただ胃を痛めるのみ…。フィナちゃんを観ていて身につまされる思いです。

このアニメ、キャラの細かい表情の演技はあまり覚えがないのですが、#10「クマさん、やる気になる」で、主人公が『わたしはただ、友達の優しい女の子が心を痛めてるのが我慢ならないだけ』と言ったあとの国王の表情の変化は印象的でした。

「バカレンジャー」まで掲載している、公式サイトのキャラ紹介に誠意を、フィナちゃんの紹介絵には若干の悪意を感じます。

 

「くまクマ熊ベアーぱーんち!」の関連リンク

 

 

「終末のワルキューレ2 前編」の評価と感想:神話と歴史、どっちが勝ったら面白いかアニメ


何考えてるかわからないワルキューレに煽られて喧嘩を買ってしまった神様と、神様と喧嘩できるとワクワクしてる、イカれた人類代表の生い立ち回想物語

「終末のワルキューレ2 前編」の評価

見てもらいたい度:🪷🪷🪷➖➖

 

オススメ・ポイント

神と人類代表の戦いのシーンだけでなく、神と人類代表の過去、由来、生涯の物語が見どころのひとつです。そこに興味が湧かないと面白さは半減かもしれません。

今回の「2期前編」では、戦いの行方とともに、ワルキューレ姉妹の長女ブリュンヒルデの図りかねる内に秘めた真意への興味が増し、敵か味方か分からないキャラの登場のせいで神様陣営が揺れるなど、面白さの幅が広がりました。

今後のストーリーの鍵を握るであろう、魅力溢れるキャラ釈迦の参戦で幕を閉じ、後編への期待も膨らみます。

 

オススメの回

第06話「それぞれの思惑」です。

一番の注目株である釈迦をはじめ、七福神、沖田総司に佐々木小次郎も登場する番外編的エピソード。それぞれのキャラの強烈な個性にワクワクさせられるエピソードでした。

 

「終末のワルキューレ2 前編」の関連リンク

 

 

「転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜」の評価と感想:やり過ぎも許せてしまう正座謝り芸アニメ


一人でドラゴン討伐するほど強いのに、お嫁さんやお舅さんに叱られちゃって、あらあら可愛いわねってアニメです。

「転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜」の評価

見てもらいたい度:🙇🙇🙇➖➖

 

オススメ・ポイント

チート、やっちゃいました、大出世、ハーレム展開と、異世界転生物のお約束事項を「はいはい、これね。はい、次これ」と次から次へと繰り出してきます。

テンプレに沿った流れなのですが、これが全然退屈ではありません。テンポの良さと、絵の可愛さと、大げさなアクションが巧くハマっていて楽しい上に、主人公が本当に良い子だから、見ていて気持ちが良いです。

終盤は、「やり過ぎ俺TUEEE貴族の脳天気お気楽エピソード」から一転してシリアスな展開になり、ストーリーが引き締まってまた別の面白さが感じられました。

愛らしいヒロイン、頼れる姉貴・兄貴分など、たくさんの魅力的なキャラクターの中で、エピソードの締めや展開、主人公のすごさレベルをわかりやすく示してくれた国王様の存在が光りました。

ついついやり過ぎてしまう場面は、子どもが遊んでるように見えるから許せてるところが大いにあり、成長して学園に入ったころ「オレやっちゃいました?」的いけ好かな感が少し感じられたのは残念なところです。

 

オススメの回

第3話「いざ王都へ」です。

少女救出の冒険のワクワク、10歳でハーレム&大出世のハチャメチャだけでなく、王国の政治面の大人の世界テイストや、勇敢に散った兵士を悼む人情味が感じられるエピソードもあり、最後はお舅さん(国王と公爵)に叱られるお約束できっちり終わる様式美と、このアニメの楽しさをほぼ全て味わえるお得な一本です。

 

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「マッシュル-MASHLE-」の評価と感想:天然おとぼけ脳筋正義漢アニメ


驚異的な身体能力で魔法を打ち砕く、物理筋肉万能主人公の戦いっぷりに胸がすく物語。

「マッシュル-MASHLE-」の評価

見てもらいたい度:💪💪💪➖➖

 

オススメ・ポイント

皆が皆、当たり前だと思って疑うことさえしなかった、「魔法は便利」「魔法は素晴らしい」「魔法が無いとダメ」という常識が、実は思い込みに過ぎなかったのではないか?そんな常識が覆される快感が楽しめる作品です。

主人公の、正義感というよりも思いやりに根ざした信念に基づき、世の中の仕組みや体制、世間の価値観といった生き辛さの原因を、そんなもん知るかとぶっとばすロックな痛快さに魅力を感じました。

学園を牛耳る敵役の強さレベルがちょっと拍子抜けだったり、登場人物が急に強くなって、実はこういう出自だったんですというご都合主義に見えるところがあったのは少し残念です。

 

オススメの回

#03「マッシュ・バーンデッドと怒らせちゃいけない人」です。

権力を笠に着る汚いやつらを、問答無用・損得勘定度外視でぶっ倒すのが痛快!イッちゃってる決め台詞『あなたが僕をいつでも退学させられるように、僕もいつでもあなたを埋められる』に痺れる!回です。

 

「マッシュル-MASHLE-」の関連リンク

 

 

「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」の評価と感想:格好いい構図と綺麗な色彩が見たかったアニメ


没収されたグッズを命がけで回収に向かうオタクと、オタクを弾圧する側の争いが殺し合いに発展する中、一般人はそんなことに興味も感心も無い物語。

「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」の評価

見てもらいたい度:🪄➖➖➖➖

 

オススメ・ポイント

これはストーリーではなく、作画とぶっとんだ言動で魅せるタイプのアニメでは?と勝手に思っていた私には、残念ながらこのアニメの面白さがわかりませんでした。

ラスボスらの正体とこの世界が実は…という終盤の展開と、最終話の結末は見応えがありました。創造するクリエイターと、享受し熱狂し批判するオタクの関係。のめり込むほど好きなものがあることの功罪。いろんなことを考えられそうなんだけど、なかなかこれといった意味を私には見い出せず、アクションシーンとキメポーズの構図だけ見せてもらえればよいのに、という浅い楽しみ方しかできなかったです。ごめんなさい。

エンディングアニメは好きでした。

 

オススメの回

#08 「わんく! DANCING QUEENS」です。

冒頭の会議シーンでのブルーちゃんの表情にゾクッとします。こういう絵を観たかった!企画が順調に進むがゆえの主人公の不安、焦燥感、危うさがよく感じられる良回でした。

 

「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」の感想

イラスト原作ということでビジュアル面に期待していたのですが、そういうシーンはあまり見られず残念でした。

アナーキーちゃんが全然アナーキーじゃなく、むしろまともで、これもまた残念です。

ブルーちゃんが代わりに全部喋るんなら、ピンクちゃんにゴボゴボ言わせる必要ないのでは?

 

「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」の関連リンク

 

 

「魔法使いの嫁 SEASON2」の評価と感想:2クール目への丁寧な導入編アニメ


学園に通うようになった少女嫁と、その後をついて回るストーカー夫が遭遇するあれやこれやを描くストーリーです。

「魔法使いの嫁 SEASON2」の評価

見てもらいたい度:👰‍♀️👰‍♀️👰‍♀️👰‍♀️➖

 

オススメ・ポイント

様々な事件や出来事を通して、登場人物の来歴や性質、それぞれの関係を描き、続く2クール目への導入となる物語です。導入だからつまらないということは全くなく、説得力のある世界観、雰囲気抜群の美しい絵、謎めいたストーリーに惹き込まれることは間違いありません。

ダークな雰囲気のある本作ですが、ちびキャラで描かれるちょっと笑えるほっこりシーンなどで緩急を付けるのが上手く、最終話での校長先生と寮母さんのシーンなどは、ダークでありながら痛快で爽快な気分にさせてくれる素晴らしい演出を見せてくれます。

1期のおさらい的なものはほとんど無いので、事前に1期の視聴は必須です。

 

オススメの回

Slow and sure. 2です。

多数登場する「人ではないもの」たちが、それぞれの世界、ルール、しきたり、考え方を持っており、それらを人間の常識に当てはめようとせずに、衝突も理解の出来なさもそのままに描いているのがこのアニメの特徴であり良さだと思います。

この回でもそれがよく感じられました。

 

「魔法使いの嫁 SEASON2」の感想

「人ではないもの」たちは、人間のルールとは異なる彼らのルールで動いているので、「なんだか人間の気持ちがわかってきたんじゃない?」なんて思えても、平気であっさりケロッと(人間から見たら)裏切ることもあるんだろうと思います。そして、それについて罪悪感とか後悔とかそんなものは自然と微塵も感じることはないのだろうと。

主人公とエリアスが二人でいるところを見るたびに、なんだか怖いような不吉な予感のようなものを感じてしまうのです。

 

「魔法使いの嫁 SEASON2」の関連リンク

 

 

「勇者が死んだ!」の評価と感想:ダーティー・ヒーローの一途な太ももニーソ愛アニメ


ゲスかったり、ビッチだったり、変人だったりする登場人物が、なんだかんだあってちゃんとヒーロー・ヒロインになる物語。

「勇者が死んだ!」の評価

見てもらいたい度:🦵🦵🦵➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公の、どんな状況でも心折れることのない精神的な逞しさと、観ているこちらも騙されるような、敵を欺く策士っぷりが見どころの一つです。姑息でずる賢いだけに見えた主人公が、ダーティーな部分はそのままに、段々と本物のヒーローになっていくところは見応えがありました。

ゲスい笑いと太もも偏愛スケベシーンを織り交ぜながらのちょっと破廉恥なストーリーですが、例えば、ビッチに見えがちだった幼馴染ヒロインが、物語終盤で主人公とお互いの過去とそのときの心の内を打ち明け合い、ちゃんと物語のヒロインになるところなど、感動的なエピソードもいくつかありました。

第5話「復活の勇者」では、お姫様がずっと我慢していた涙を勇者のために流し、それによって勇者が復活するという、完璧なヒーロー・ヒロイン物語もあります。

 

オススメの回

第4話「花嫁と勇者」です。

主人公のメンタルの強さが光り、幼馴染ヒロインの活躍も痛快な回です。最後のお姫様のアノ行為の後、すかさずエンディングの『もお、特別だよ』に入る演出も秀逸でした。

 

「勇者が死んだ!」の感想

アンリちゃんの鼻水はただのキャラ付けで、結局大した意味はなかったのだろうか?

 

「勇者が死んだ!」の関連リンク

 

 

今期のシンクロニシティ

駄々

「異世界ワンターンキル姉さん」 5話 B パート終盤、マヤ姉の手料理を食べたいと駄々をこねる小清水亜美さんと、 「江戸前エルフ」 3話 B パート終盤、夜鳴きそば食べたいと駄々こねる小清水亜美さん。



 

 

ねーな!


しかも、というか、やはりと言うべきか、マル君もどうやら茨城出身。

 

 

今期のあながち…


道行く異性を一瞬で魅了してしまう主人公の無双っぷりを見るに、これもあながち間違いじゃないなと。