宗教団体教祖の息子であったコミッショナーが、あの手この手で 天然神 vs. 人工神 のマッチメイクを行っていく物語。


「神無き世界のカミサマ活動」の評価

見てもらいたい度:🙈🙈🙈🙈➖

 

オススメ・ポイント

何の変哲もないのどかな農村の裏にある冷酷な社会、非情で非人間的な街の人々、神と呼ぶべき力を持った者、謎多きディストピアへの転生と思っていたら、神様の粋なはからいで ○○○ していた主人公。

ハチャメチャなギャグや主人公のゲスさ、ど直球下ネタで笑わせてきますが、不穏で不気味な世界観と、生き残るためのカミサマ活動という設定の面白さに惹かれ、ストーリーと共に登場人物の心の内の描出にも独特の魅力を感じました。

人心を操り、民の力を思うがままに使い、社会を自分の理想の形に作り変えるためのシステムとしての宗教。自分の意思で信仰しているつもりが、いいように利用されているだけという残酷さ。洗脳や集団幻想による行動、それに対する人間の本能、欲望による行動(ど直球下ネタやアータルのアイス)の対比など、興味をかきたてられる見どころが満載でした。

 

オススメの回

第5話「カケマクモカシコキ ミタマノオホミカミ ヨロズノモノ ツクリタマヒキハ ロクコンショウジョウニシテ アメツチノヨロズモノトドウタイナルガユヱニ カカルトヨアシハラミズホノクニニスマワセタマヘト マヲスコトノヨシヲ オホツチノ ミタマノミコト キコシメセトカシコミカシコミマヲス」です。(←ふざけてない)

あの人の正体とこの世界の成り立ち、主人公がこの世界にやってきた理由が明らかになり、どんでん返し的なショックが味わえます。

ここまでこのアニメに感じてきた違和感が、含みのある面白さへと変わり、後半の怒涛の展開への起点となる回です。

 

「神無き世界のカミサマ活動」の感想 ※ネタバレあります

主人公がゲスい
教団教祖の息子で新興宗教や教団、信者の心をよく知っている。人心を操る能力がある。この人にかかれば神など飾りに過ぎない。
最終回での主人公の言葉『オレにとって、この村の仲間たちは本当に何よりも大事だよ』が全く信じられない。そこがいい。
ジーンとくる話、切ないエピソードもある
ダキニの想い出
最終回のガイヤと娘ちゃん
最終的にそれぞれの心を救っている主人公がニクくて憎めない。
作画独特
外獣、そしてコンバイン。
普通の作画で観たかった気もするが、この絵だったからこその味だったかも
最終回のアクション、ガイヤ対主人公のプロレスの動きがぎこちなかったのは残念。
ミタマ様が都合のいい女過ぎてツライ
ロキの正体も最初から見通していたし、皇国の幻術も通用しないところには神の力を見た気がして感心させられた
でありながら、主人公にコロッと騙されるのは、人間らしさのある日本的神といったところか。
途中では八百万パワーや土下座作戦など奇抜な活躍があったが、終盤完全に脇役だった。あっと驚くようなもうひと活躍が欲しかった。

 

 

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