2022年秋放送アニメの感想やオススメと感じたポイントを、それぞれ簡潔に記しました。

「評価」と記していますが、単なる私の好き嫌いです。当然のことながら、私の評価がその作品の良し悪しにいくらの影響を与えることもありません。私の好みに共感していただけるところがあったら嬉しいです。

目次

 

「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」の評価と感想:主役もストーリーも豪腕アニメ


主役の悪役令嬢が脇役の悪役令嬢を嵌めたと思ったら嵌められて、の物語。

「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」の評価

見てもらいたい度:👠👠👠➖➖

 

オススメ・ポイント

よくあるゲーム転生物、大好物です!

よくある設定だから、詳しい説明抜きにいきなり本筋に入れるという利点があり、それを活かしたスピーディーな導入でした。パターンが定着しているからこそできることであり、同時にいよいよ本筋の面白さが試される時代になってきたと感じます。

主役の悪役令嬢がやり手ではあるけど、全然悪女じゃありません。憎めない性格で人望もあり、行動が大胆な痛快キャラです。「愛なんて捕獲した後に育めばいいわ」「大丈夫、調教済みよ」など数々の名言も飛び出します。

ストーリーは 4話で早くも第一幕のゲームクリア、5話からは二幕(ゲーム 2作目)のスタート、さらに9話からは第三幕(ゲーム外伝)と、展開は超特急で進みます。それぞれの幕での登場人物やストーリーは次の幕に活かされていて、全体を通して見応えがありした。最後が駆け足(全速力?)で少しバタバタしちゃったのが残念です。

 

オススメの回

ep07「悪役令嬢は出番を総取りする」です。 駄々こねる魔王様が可愛いい、箸休め的ほのぼの回。ラストの「ごきげんよう、皆様」にはゾクゾクさせられること必至です。

 

「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」の関連リンク

 

 

「新米錬金術師の店舗経営」の評価と感想:独り立ちしてお金を稼ぐことの厳しさを教えてくれるアニメ

修行を終えていよいよ独り立ちしようとする新米錬金術師の苦労と奮闘を描く物語。

「新米錬金術師の店舗経営」の評価

見てもらいたい度:💰💰💰➖➖

 

オススメ・ポイント

可愛い絵柄でありながら、独り立ちして店舗経営していくシリアスな面、時にグロテスクに命の生々しさを見せるところに新鮮味を感じました

主人公が一人の時に弱気になるところ、仲間ができてリーダー然と皆を引っ張っていくところ、お金に厳しく、転んでもタダでは起きないしたたかな面、慈善事業ということではなく、地域や人々のために働く「三方よし」の心など、主人公のいろんな顔が見えるところも見応えがあります。

脇役もそれぞれの役割がはっきりしていて、ブレずにずっと主人公を引き立てていた点も、安定した面白さにつながっていたと思います。

私には登場人物が時折意味深な表情を浮かべるように見えるときがあって、主人公がお金にシビアなこともあり、「主人公が実は守銭奴である」という嘘設定を妄想しながら観るようになってしまいました。

錬金術とは、「なんでも商売にして金に変える」という意味の錬金術なのでは?なんて考えながら観るのも楽しかったです。

 

オススメの回

第7話「錬成具が壊れた!」です。

主人公と師匠との師弟愛、主人公の過去が描かれる回です。

主人公がしばしば孤児院に寄付してたのも、自分が孤児院出身で苦労したからだったんですね。

 

「新米錬金術師の店舗経営」の妄想

主人公は瀕死のアイリスを助け、その高額な治療費をアイリスと幼馴染のケイトの二人に借金として背負わせる。

主人公は二人を借金漬けにして一生こき使うつもり。自宅の2階に二人を住まわせるのも逃さないため。

5話「新商品を開発しよう!」にて、二人が採取してきた素材は買取ってあげるけど、『これ使うと素材採取がさらに効率的になるよ』と道具を買わせてチャラにする。借金を常に意識させ、その精神的ストレスから二人はお菓子に手を出さずにはいられない。お菓子はタダでいくらでも食べさせるけど、それで口が乾いて飲むお茶代は取る。絶対に借金額は減らさせないという手口。

9話「蜂蜜を採りに行こう!」にて、アイリスが食いしん坊ということを知っていて、わざと蜂蜜に毒があること伝えなかった。帰ってきたアイリスに『バカ!大バカ!』と言ったのは、『ばか!どうしてもっとたくさん食べて重症にならなかったの!そしたら高級なポーションを使ってさらに借金増やせたのに』という意味。

主人公の店を手伝うロレアちゃん。利発な彼女は「錬金術師にはなれないけど、錬金術師のマネジメントならできそうだし、多くの錬金術師をかかえればそのほうが楽して儲けられそう」と、主人公を一目見るなりそう思った。

いつか店を乗っ取って自分が経営者になるつもりで、「まずはここでお金もらいながらマネジメントの勉強しよ」と考えてお店を手伝っている。

最終話「新米錬金術師の店舗経営」にて、主人公が両親のお店を継ぐかもという話に、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは!と主人公の隣でニヤケ顔が止まらず、必死でうつむいてごまかす。主人公が留守の間に店を我が物にと思うが、店の運営に必要な核心の情報を主人公から秘匿されていることに気付いて焦る。

そこにしたり顔で帰ってくる主人公。もはやこれまでと「店長さーん!」と嘘泣きで飛びつくロレアちゃん。抱き合いながら二人は思っていた。
「このクソガキ…」
「このクソババア…」

 

「新米錬金術師の店舗経営」の関連リンク

 

 

「転生したら剣でした」の評価と感想:親バカ猫可愛がりアニメ

異世界に知性を持った「剣」として転生した主人公が、黒猫族初の進化を目指して強さを求める少女と出会い、彼女の願いを叶えるべく、まるで親子か師弟のように、仲良く一緒にカレーを作って食べる物語。

「転生したら剣でした」の評価

見てもらいたい度:🐈‍⬛🐈‍⬛🐈‍⬛🐈‍⬛➖

 

オススメ・ポイント

それまで何の力も持たなかった者がいきなり強くなる点は転生物のお決まりパターンです。しかし、主人公フランの強くなりたいという願いと、それに向かう努力、いわれなく蔑まれる黒猫族という境遇と辛い過去があることで、そのお決まりパターンが許せてしまう、むしろ歓迎できるものになっています。

転生「剣」である師匠が魔石を喰らいながら少しずつ強くなる点はゲーム的な面白みがあり、戦いの度に次に得られる力への期待をもたせてくれます。

ゲームといえば、冒頭で世界観とシステムの説明があったのはゲームのチュートリアルっぽいと感じました。コンピュータ・ゲームが広く浸透した今だと、この説明は受け入れられやすく、理解してもらいやすいのかもしれません。

戦いの場面は「殺戮」という感じでちょっとグロい面もあり、それが生と死の生々しさ、生きてるもの同士の戦いであることを実感させます。

恋愛感情とは違う、師匠とフランの間にある愛情。師匠にとってフランの成長は生き甲斐であり、そういう意味では「親子愛」。フランにとって師匠は恩人であり、強さを目指して導いてくれる存在、こちらは「師弟愛」でしょうか。この師匠とフランの「愛」が物語の軸としてあることが、この作品の大きな魅力だと感じました。

 

オススメの回

第3話「魔法鍛冶師は曲者でした」です。

街の人たちとの何気ない交流にほっこり。

蔑まれることの多い黒猫族であることには構わずに、フランの力を認めてくれた魔法鍛冶師のおじさんが嬉しい。

宿屋の普通の部屋に入って『すごい部屋!こんな部屋泊まったことない、夢みたい』と言うフランに、今までの辛い境遇を感じてしんみり。

そんなフランを見守り、あらためてこの子を支えていこうと決意する師匠の気持ちに感動。

派手なアクションはありませんが、フランと師匠のキャラの魅力を感じられる良回でした。

 

※少しだけネタバレあります

 

「転生したら剣でした」の感想

フランには子供っぽさ、野生児的可愛らしさと同時に、「強くなりたい」という一途な思いと口先だけではない実際の行動に感じるひたむきさ、健気さに魅力を感じます。

猫っぽい正直さ、表裏なく自分に正直なところ(薬草採取の気の乗らなさ、難しい話聞いてると寝てしまうなど)も憎めなくて可愛いです。

魔法鍛冶師やアマンダを「信用できるから師匠の秘密話しても大丈夫」と言うのは、実は師匠を自慢したくて話したくて仕方ないのでは?

師匠のフランに対する、娘を可愛がるような父親っぽさ、猫っかわいがりじゃなく、ダメなことはちゃんとダメと教えるとこ、ご機嫌ななめのフランを食べ物でご機嫌とりするとこなど、その父娘っぷりが微笑ましいです。

アマンダが過去にフランとの関わりがあることが明かされて、アマンダがただの強いだけの変態ではなくなり、キャラとストーリーに深みが増しました。

最後に「ママンダ」なんてふざけた呼び名で泣かせにくるなんて、締めも綺麗にまとめてくれました。(作者に聞いてみたい。アマンダが先だったのか、ママンダが先だったのか?)

 

「転生したら剣でした」の関連リンク

 

 

「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」の評価と感想:風呂敷広げっぱなしアニメ

農業大好きな主人公が、王女様と仲良くなったり、ギルドの受付嬢と仲良くなったり、勇者少女と仲良くなったりする物語。

「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」の評価

見てもらいたい度:🧑‍🌾➖➖➖➖

 

オススメ・ポイント

※ネタバレしまくりです

1クールを通しての物語より、一話ずつを読み切り漫画みたいなものと思って観るのが楽しく観るコツのように思います。

訳の分からないまま、

  • 強くなったり
  • 邪神の思惑に巻き込まれたり
  • 妹ちゃんがあんなんなったり
  • たまたま貰って身につけていたペンダントで窮地を救われたり

ストーリーは、あっち行ったりこっち行ったり、良く言えばバラエティに富んでいて、悪く言うとごった煮状態です。登場人物が揃って、最終話でやっと本筋が始まったところで終了します。

主人公が強いのが農民関連のスキルのおかげという感じがしない、そもそも「農民関連のスキル」が具体的に何なのかわからない、最終話でそれも明かされるんだけど、全くスッキリしない。

2話「農民とギルド」で、ギルドに入るなりお腹が鳴るって、その前にお姫さまと一緒に屋台でなんか食べてたよね?あと、農民なんだったら出された食べ物残しなさんな。


9話「アルの過去」で妹ちゃんが出てきて、その線でストーリーが続くのかと思えば、次の10話「農民とアシパラの街」で話が全然繋がらず、続く11話「農民と魔王城の再会」で妹ちゃん再登場? じゃあ10話はなんだったのかというと、ペンダントを出したかっただけ?

めちゃ強いくせにオークに襲われて抵抗できなかったのも、最終話でああいうことにしたかったためとは…。これって伏線回収と言えるのだろうか?

あと、お母さんが陰の組織の元トップって、そういうの墓まで持っていかなきゃいけない秘密なんじゃないの?

 

オススメの回

もう最終話「農民と新たな決意」でいいです。

王女を見送る侍女のニヤリと笑う顔、主人公友人の「オレはここを離れられないんだ…」という独り言など、グリム童話っぽい暗いゾクゾクするような謎を期待させる場面があるけど、それについても特に何も明かされない。

妹ちゃんの突然の登場や、主人公の強さの秘密や過去の謎と同様、とにかくいろいろ思わせぶりに風呂敷広げてそのまんま終わるのが逆に清々しいです。

最後までエンディングアニメがあの調子だったのもあっぱれ。どこかで変わるんじゃないかと毎回ずっと観てしまいました。

 

「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」の関連リンク

 

 

「不徳のギルド」の評価と感想:リスさん達に不徳を働いたらおしまいアニメ

年相応の青春を謳歌したいとギルド退職を決意する主人公「車だん吉」の元に、次々とポンコツ新米が配属される。退職のためには後任の育成が必要と、真面目に実地訓練を行う主人公だが、なぜか毎回新米達はエッチなドジを重ねていく。

 

「不徳のギルド」の評価

見てもらいたい度:🍑🍑🍑➖➖

 

オススメ・ポイント

主要キャラは全て個性的かつ魅力的です。太い輪郭で描かれるキャラ絵には一種独特な雰囲気があり、私には新鮮に感じられました。

「退職したいから後任を育成しなきゃ」という設定がしっかりしているので、主人公とポンコツ新米たちの行動に説得力が感じられます。おかげで、ギャグ回、戦闘回、日常回まで、どのエピソードも楽しく観ることができました。

これは露骨なエッチ表現がなくても十分おもしろいアニメなのでは?

一番可愛かったキャラはリスのお二人。このお二人に不徳を働くことがない限り楽しく観れそう、逆をいうと、いつそんなことになるのかとハラハラしながら観ていました。

 

オススメの回

第10話「揺れる思い/偉大な父」です。

先輩に想いを寄せる花畑ちゃんが乙女チックで可愛く、花畑ちゃんを慕う脳筋家の執事とメイド衆がファナティックで可笑しい、エッチも控えめの楽しい回でした。

 

「不徳のギルド」の関連リンク

 

 

「ぼっち・ざ・ろっく!」の評価と感想:ギャグの皮をかぶった激シリアスアニメ


ぼっちでコミュ症のぼっちの日常を描くことでぼっちという生き物の生態を暴き立て、ステージ上でのぼっちの非日常の姿でぼっちの可能性を見せる物語です。

「ぼっち・ざ・ろっく!」の評価

見てもらいたい度:🥁🥁🥁🥁➖

 

オススメ・ポイント

これは、ギャグというオブラートで包んだシリアス陰キャ青春アニメです。

陰キャの描写に容赦がない、ギャグを入れなければ耐えられないほどの激シリアス具合。描く方も演じる方も視聴者も、心を抉るこのシリアスさには、ギャグなしではきっと耐えられなかったでしょう。制作陣の遊び心とアイデアによるダムの放流やクレイアニメーションなどの彩り、超現実感が無ければ、私は視聴を断念していたかもしれません。

主人公ぼっちの思考と行動が、デフォルメして笑えるように描かれていても、その芯の部分が自分に思い当たり、過去に犯した失敗、恥、そんなものが浮かんできて、思わず「わすれろ、わすれろー!」と叫び出したくなりました。(「スマホに届くのは親からのメッセージかクーポンのお知らせ」普通そうじゃろ?)

バンド物だけあり、ライブシーンや主題歌・劇中歌はよく作り込まれていると感じました。特に主題歌のギターのイントロが、思春期のコンプレックスの内向きな鬱々感を感じられてすごく好きです。

登場キャラには皆それぞれに個性的魅力があります。チラリと見える各々のバックグラウンドにも惹かれるものがあり、店長さん物語とか、きくりさん物語とかも観てみたくなります。本クールのストーリーを郁代から見たらどうなるかとか、それぞれのキャラ視点に立ってみるのも面白いと思わせる、奥行きのある物語だったと思います。

 

オススメの回

いい最終回だった#8「ぼっち・ざ・ろっく」、他人とのふれ合いを通してぼっちの世界の見え方が変わっていく#6「八景」、ヤベー奴の称号を得た最終話#12「君に朝が降る」など、お薦めのエピソードだらけですが、ここは#4「ジャンピングガール(ズ)」を推したいと思います。

「イソスタ始めてみたら?」と言われて視界にノイズが走るなど、ぼっちの奇行のエスカレーションがひどい回です。最後のぼっちの笑い声には鬼気迫るものを感じます。

そんなコミカルな部分が照れ隠しであるかのように、少しだけ描かれるリョウのバンドへの真剣な想いと、ぼっちにかけた言葉で、ぼっちが自分の個性を肯定し、借り物ではない自分そのものとしてバンドをやっていくことになる場面が心に残りました。

 

ぼっちがぼっちに感じたこと

#5「飛べない魚」のステージでの踏み込み、#8「ぼっち・ざ・ろっく」で見せた覚醒、#12「君に朝が降る」の咄嗟のボトルネックなど、ぼっちはひとりぼっちでコミュ症だけど、何もできない子ではない。他人に対して弱虫なだけで、根性が無いわけじゃない。

翻って自分にはそれがあるのだろうか…?何の取り柄もない、ただのぼっち…。

公式サイトの「応援イラスト」ページにある、原作者はまじあきさんのイラスト、ぼっちの中学時代を描いたと思われるイラストが、そんな私をそっと応援してくれているように感じました。

 

「ぼっち・ざ・ろっく!」の関連リンク

 

 

「モブサイコ 100 Ⅲ」の評価と感想:力があることが強いことじゃないアニメ


他人とは違うことの苦悩と、その克服を描く物語

「モブサイコ 100 Ⅲ」の評価

見てもらいたい度:👁️👁️👁️👁️➖

 

オススメ・ポイント

笑いとアクションと、時にホロリとさせる人情味のあるエピソードで魅せてくれる、超能力アニメの第3期です。

今期は特にモブの優しさ、誠実さが人を惹き付け、モブと周囲の人との関係が深まっていくところが見どころでした。弟くん、エクボ、花沢くんとの友情、兄弟愛、肉体改造部の部員のひとりが『いつもの影山くんも、実はみんな、尊敬してるんだよ』と主人公に語りかけたシーン、そして霊幻師匠のもはや名物と言える、モブを想っての人生指南が印象に残ります。

自分の超能力の強大さを恐れる主人公モブが、超能力者であるがゆえの悩みと、普通の思春期の少年の悩みとを抱えながら成長し、段々と頼もしくなっていく様には『大きくなったな、モブ』と霊幻さんばりに声をかけたくなる清々しさを感じました。

 

オススメの回

#08「通信中② ~未知との遭遇~」です。

青春の1ページを切り取ったような、箸休め的エピソードでした。本筋ストーリーと全然関係ない、強烈な Cパートもお薦めです。

 

最終回のネタバレあり感想

極端な個性(超能力)を押し殺して周囲に馴染もうとしてきた主人公が、「その個性も自分の一部」だと、自身が納得して受け入れることで救われる、スッキリとまとまった良い結末だったと思います。

超能力を羨む者、利用しようとする者、忌み嫌う者の中で、何も気にすることなく自分を受け入れてくれたことが、幼馴染のツボミちゃんを好きになった理由という点も、超能力=個性=コンプレックスのメタファーだと見ると納得です。

ツボミちゃんは、モブに『ごめんなさい』を直接自分の口から伝えるために、あんな状況の中を、一人でずっと待ってたんですね。霊幻さんの男らしさも格好良いですが、ツボミちゃんのこの優しさ、男らしさにも惚れてしまいそうです。モブのことを異性として見たこと無いって、まさかそういう意味!?

みんながワイワイ集まっての誕生日サプライズ、なんだか昭和の青春ドラマの最終回みたいなエンディングでした。モブの心からの楽しそうな笑顔が最後に見られてよかったです。

 

「モブサイコ 100 Ⅲ」の関連リンク

 

 

「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」の評価と感想:男の子の甘い夢に満ち溢れアニメ

たちの悪い勇者に目をつけられたビーストテイマーが、可愛い女の子を見せびらかして勇者を煽る物語。

「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」の評価

見てもらいたい度:🐱🐱➖➖➖

 

オススメ・ポイント

人の悲しみがわかる優しいお人好しイケメンとその仲間の良い話。ストーリーに破綻はなく、最強種キャラはみな可愛らしいし、声優さんの演技も良くて面白さが一段上がってる良作アニメです。

しかし、初回で最強種のカナデと出会った主人公が「この娘と仲良くなりたいんだ」と言って従属させるところで、主人公が自分のやってることに無自覚な異常者に見えてしまい、以降その視点でずっと観てしまいました。


勇者パーティーは勇者パーティーで、主人公の力は見抜けないし、最強種にも全く歯が立たないし、女性メンバー二人に至っては盗賊にも勝てずに逃げてましたよね?この勇者パーティー、自分たちで「勇者」って言ってるだけで、実は頭おかしい連中じゃないのでしょうか?

 

オススメの回

第5話「ビーストテイマーVS勇者」です。

底意地の悪い勇者パーティーの連中をコテンパンにするカタルシスが味わえる回です。
主人公が「ケモノに発情するなんて!プププー!」と言われ、図星を突かれたことで怒ったように見えたのはきっと私だけです。

 

※ネタバレあります

 

「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」の感想

声優さんもいいし、爽やかな良いアニメなんだけど、いろいろと計算が合わない。

  • 12話 魔族の手下は普通の冒険者でも倒せるレベル。その手下に襲われてなんで魔族やられてしまうん?
  • 8話、ドワーフが造った武器の良し悪しを見分けられるのもテイマーとしての観察眼。すごい観察眼ある割にあんな勇者にホイホイ付いていっちゃったのね。
  • 6話、ルナちゃんの安否もわからないうちに「全部解決する!」とはなんたる安請け合い。なぜ誰もツッコまない?
  • 初回、カナデが「使役してみる?」って自分から言い出した理由がそもそもわからない。「猫霊族」じゃなくて「猫隷族」だというならわかる。

 

「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」の関連リンク

 

 

「4人はそれぞれウソをつく」の評価と感想:その友情にウソはなかったアニメ

他人に明かせないウソを秘めた4人の中学生の学園友情物語

「4人はそれぞれウソをつく」の評価

見てもらいたい度:😜😜😜➖➖

 

オススメ・ポイント

ウソがばれないよう、それぞれが必死に振る舞う様が可笑しいギャグアニメです。

他の生徒や先生が完全なるモブで、ほぼ4人だけで話を進めていく割り切り、随所に出てくる漫画やテレビ番組のパロディが、もはやパロディとは言えないほど思いっきりそのまんまな点など、勢いと潔さを感じます。

サイキックちゃんだけがわかってる設定で、ツッコミ役に回るかたちになり、おかげで他の3人がボケ放題なのは上手いと思いました。男性の心は読めないとか都合良すぎるし、宇宙人の性別って?という疑問も残りますが、勢いにまかせて楽しむが吉と感じます。

7話「響け!友の歌声」や、最終話「さよなら大佐」など、友情を軸にちょっと切ないエピソードを描く回もあります。ギャグアニメでこういうしんみりした話が出てくると、ギャップのせいか、効きますね

最終話がエンディングアニメに繋がって、その意味がわかるのも良い演出でした。

 

オススメの回

2話「文化祭」です。

  • 可愛い者は下がっていよ!
  • 宇宙戦争占い師
  • 忍者ちゃんブチ切れる

の3本立てで思いっきり笑えます。

 

このアニメ、思い切り楽しめたと思ってた…

しかし、原作者さんのこれなんか読むと、私の見方なんてまだまだ浅いな、もっともっと深く楽しめる要素がたくさん残ってるんだなと思いました。

 

「4人はそれぞれウソをつく」の関連リンク