アニメ「SANDA」レビュー:冬村四織がもたらした独特な視聴後感
「SANDA」の評価と感想
「大人になること」の恐怖、責任、得る力、負う傷、願い、覚悟が、突如オッサンになったり 14才の少年に戻ったりする主人公と、一足先に大人になってしまった友に置いてけぼりにされた少女を通して描かれます。
「SANDA」の評価
【見てもらいたい度:🎅🎅🎅🎅➖(4/5)】
オススメ・ポイント
- 境界線上に置かれた本能と理性のせめぎ合いのシリアス要素。
- 三田のトボけ具合、冬村さんのぶっ飛び具合のコミカル要素。
- どの子供たちも、ちょっと間違えたら簡単に壊れてしまいそうな危うさが感じられて目が離せない。
板垣巴留さんの"アクの強い"作家性と、デジタルの合理性で洗練された躍動感を創造する、サイエンスSARUの作家性がどう融合するか?も見どころです。
オススメの回
第3話「果物燃えれば甘くなる」です。
冬村さんの発言や表情・行動に驚いたり、心揺さぶられたり、あきれたりする回です。
劇中の「女の子の笑い声が、たまに泣いているように聴こえる」は、男子から見た女子のわからなさや神秘性を詩的に言い表した美しい表現であり、本作の繊細さを象徴する場面でした。
サイエンスSARUマジック?
↓ 瞳の大きさが極端に違うのに、ちゃんと同じキャラだとわかる。でも普段と表情が全然違って、全くの別人に感じられる。けれど、これが本当の彼女なのでは?とも思える不思議
【#SANDA】第3話「男子から見た女子の神秘性」
— こしたゆい 💙💛 (@cositayui) October 19, 2025
『女の子の笑い声が、たまに泣いているように聴こえる』
その時の冬村さん(庄司宇芽香さん)の声の演技は、確かにそう思わせてくれるものでした。😌👍 https://t.co/SDyp0BgOyh pic.twitter.com/5KmIb0MRA9
残念ポイント
これは、「残念」というよりもっと観たい、知りたいという「願望」「渇望」になります。
子供たちが管理されている理由や、学園の外はどうなっているのか?などの世界観にまつわる謎、主題とは逸れるのかもしれないけれど、とても興味をそそられるそれらの謎が気になって仕方ありませんでした。
冬村さんが刻み込んだ余韻
私のこのアニメへの印象は、冬村さんの存在で決定付けられました。
狂気、純真、一途さ、稚拙さ、虚無、熱情、孤独、強さ、弱さを感じさせる冬村さんの表情や言動に多面的な魅力を感じます。
冬村さんは、サンタを蘇らせたこの物語の核であると同時に、第3話で拳にガラスを突き立てての決意表明、第6話『ずっと会いたかった小野がいるのに…』や最終話での『告白って…』のモノローグなどで、美しく印象的な余韻をこのアニメに加えてくれました。
全員名前に数字?
全員名前に数字が入っているのは何かの符丁か?徹底した管理社会の象徴なのでしょうか?
この後の物語で意味を持ってくるのでしょうか、これもまた気になります。
- 三田 一重
- 冬村 四織
- 小野 一会
- 甘矢 一詩
- 柳生田 三郎
- 大渋 一二三
「SANDA」の関連リンク
- 「SANDA」の原作、スピンオフ作品の紹介
- Webサイト:TVアニメ「SANDA」公式サイト
- Twitter:TVアニメ「SANDA」公式
- 板垣巴留さんの、もうひとつの傑作寓話 → Amazon : BEASTARS