2024年冬放送アニメの感想やオススメと感じたり感じなかったりしたポイントをそれぞれ簡潔に記しました。

「評価」と記していますが、単なる私の好き嫌いです。当然のことながら、私の評価がその作品の良し悪しにいくらの影響を与えることもありません。私の好みに共感していただけるところがあったら嬉しいです。

 

目次

 

「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」の評価と感想:血が流れたらチルにならないアニメ


ふもふなでなでするために頑張ってるうちに、事件は起こるは血は流れるわ死人は出るわで「もふもふ」とか言ってる場合じゃない物語。

「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」の評価

見てもらいたい度:🐱🐱🐱➖➖

 

オススメ・ポイント

よくある過労死スタートですが、「もふもふなでなで」の理由に納得感を与える意味ある過労死でした。

前世で得た年齢なりの経験や知識を活かすがそれで無双ではなく、こっちの世界で受けた貴族令嬢としての教育や多くの人との縁で困難な状況を切り開いていく様は清々しいです。逆に社会人を経験していながら、報告・連絡・相談無しで勝手に突っ走るやらかしパターンを繰り返すのには眉間にしわです。

ほんわか安らぎ、もふもふなでなでの暖かい世界、個人的にはこのまま事件とか起きなくていいんだけどな、異世界の珍しい動物の生態を女の子に案内してもらう感じでいいんだけど、と思いながら観ていました。もっとも、短絡思考視聴者の勝手な意見ですから、そうなったらそうなったできっと「なんにも起きなくてつまんない」とか言いだすに違いありません。

オープニングアニメ最後の、白虎がお腹をこちらに向けて寝そべる姿はニャンコ感があってとてもよいと思います。

 

オススメの回

Episode 1 「この展開は聞いてない!」です。

笑顔にあふれた平穏なもふもふパラダイスが堪能できる回でした。これぞ正真正銘チル・アニメ。
と、思ってましたが、観返すと神様がさらりと『人間を滅ぼすかどうか決めてほしい』と言っていて、そもそもテーマはチルじゃなかったみたいですね。

 

「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」の関連リンク

 

 

「最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」の評価と感想:タンク兄貴のお風呂回アニメ


家でも外でも同じ服の主人公が、ライバル団体に乗り込んでラッシャー木村ばりのマイクパフォーマンスを見せ、迷宮で大暴れし、地域振興を行う物語

「最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」の評価

見てもらいたい度:💪💪💪➖➖

 

オススメ・ポイント

オープニングの後やエンディングの後に流れる短い映像で、本編のシーンを切り取って作っているの、あれ何て呼ぶのでしょうか、この作品ではこれが毎回遊び心に富んでいてとても楽しめました。配信ではこれは流れないんですよね、もったいないですね。

本編のほうは、第2話『お兄ちゃん、その人は…』に続いて『誰ですか!?そのひと!!』となりそうな雰囲気を出しながら、なぜか主人公シスコンぶりを見せる流れになるのはどういう演出?だったり、6話ではヒロインがナニカを食べてるのがギャグでも何かの伏線でもなんでもなかったり、妙に引っかかる箇所が多いです。


あと、兄さんのほかにニンさんが居てややこしい。


タイトルの「勇者パーティーを追放される」も大して意味があるように思えないし、美人姉妹は唐突にキスしだすし、違和感と驚きのオンパレードです。でも、このアニメ、なぜかそれが癖になってきます

ストーリーもまずまず面白く、主人公が身につけたスキルが最後に大爆発する展開は実に痛快でした。HP に似た概念の「外皮」は神の恵み、魔力は魔王の力という設定や、迷宮それぞれに魔王がいてそれが迷宮管理者(というかゲーム運営者?)という設定も独特で興味深いものでした。

 

オススメの回

第3話「未知の魔物」です。

芳醇な妹ちゃんの悩みと兄さんを想う健気な気持ち、濃厚なニンちゃんの無邪気な可愛さ、そこにルナちゃんの爽やかな誠実さが加わったボンマリアージュ!

 

「最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」の感想

 

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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」の評価と感想:イキりがフリで、即死がオチなアニメ


敵も味方もボケまくりの中、一人気を吐くツッコミヒロインがシリアルキラーを柔らかおっぱいで導く異世界道中。

「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」の評価

見てもらいたい度:🪦🪦➖➖➖

 

オススメ・ポイント

つまらないことは全然なく、最後まで楽しく観れたのですが、あまり好みに合いませんでした。映画「ロボコップ」を観たときに感じた倫理観の棚上げ感と同種の印象を受けます。「ロボコップ」面白いけど好きにはなれない、そんな感じでした。

殺し殺され、命の軽い殺伐とした世界。都市あり、荒野あり、魔法あり、近代技術ありで、悪夢の中に居るよう。無敵モードやオートモードで手応え無くいくらでも殺せてしまうことに軽い爽快感を感じますが、それが逆に嫌でした。

この作品への印象は、淡々とあっさり人を殺すこの主人公に深みが出るかどうかでかなり変わるだろうと思いました。主人公が子供の頃にあれだけの大惨事を引き起こしながら今では普通に高校に通えているが、その間に一体なにがあったのか?主人公の精神的な成長に大きな役割を果たしたであろうあの人はあの後どうなったのか?など、主人公の人物像に肉付けするネタはあったのに中途半端で終わってしまったのは残念でした。

ヒロインのツッコミがキレッキレで、最後まで楽しく観られたのはこのおかげでした。

 

オススメの回

Episode.04「この映像をお前が見ているということは」です。

まさかそれも?いやいや、そっちも?そんなあっさり?と、即死チートの底力を感じる一話でした。ヒロインのノリツッコミもキマってます。

 

「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」の感想

主人公余裕ぶっこいてるけど、自分の他にも即死チート能力を持つ者はいないのか?という不安は感じないのだろうか。もしそんな不安を感じたら怖くてたまらなくなって、どいつもこいつも出会ったら即殺してしまうことになりそう。

 

「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」の関連リンク

 

 

「治癒魔法の間違った使い方」の評価と感想:主人公、元の世界でもモテたでしょアニメ


乙女の満たされない心や魔少女の荒んだ心を笑顔で癒やす物語

「治癒魔法の間違った使い方」の評価

見てもらいたい度:🚑🚑🚑➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公の心根が善良、親切で優しく、おまけに根性もあって、自分よりも他人のために力を尽くすタイプと見ました。元の世界ではパッとしない人物だったようですが、この性格、同性にも異性にも絶対モテてたでしょう。

他の登場人物も、敵役も含めて気持ちの良いキャラが揃っています。強面の仲間たちも口は悪くても根が親切なのが実に良いです。生徒会長の中二っぷりも可愛いのですが、普段キリッとしてて時たま中二のギャップを味わいたいところ、いつもが中二でたまにデレるという有様でギャップ萌えできませんでした。

この生徒会長と主人公との心の交流エピソードがちょっと多くて長いかなと感じます。全体として笑いもハマってるし、青春描写もクサくなく爽やか、根性部分もアツい、それだけに少し足踏み感が感じられたのは残念でした。でも、これは2期、きっとあるでしょう。楽しみにしています。

 

オススメの回

#01「巻き込まれて異世界!」です。

元の世界での主人公の立ち位置から始まって、巻き込まれ召喚、生徒会長の真実、謎のケモミミ娘、この世界での治療魔法の価値、救命団への拉致まで、この物語の基礎となる部分を 1話で余すこと無く、しかも面白く描いた秀逸な一話でした。

 

「治癒魔法の間違った使い方」の感想 ※ネタバレあります

#11「炸裂! 必⽣の拳!」での「間違った使い方だー!」に納得感が今一つ感じられません。能力の相性であっさり解決した感にちょっとがっかりしました。

どういうカラクリで主人公のパンチが効いているのかよくわからない。黒騎士にとって打撃が痛いのならそれも主人公側に反転しなきゃおかしいじゃないかというモヤモヤがあって、「やったぜ!」というカタルシスが感じられませんでした。

黒騎士が怪我したままであることに気付いた主人公が治療をしたことで黒騎士がデレるその次のエピソードでの展開が、きっとこの先のストーリー上重要で、戦いの際にカラクリをばらしては「怪我に後から気付く」ことができないので、治癒魔法で黒騎士を倒すことができる理由の説明より、後から気付くことを優先したのでしょうか。

それにしても黒騎士がデレるのが早すぎる

それはそうと、カズキ君は立ち位置的に闇落ちするもんと思ってましたが、そのような見せ場(?)もなく、完全な引き立て役でしたね。2期に期待しましょう。

 

「治癒魔法の間違った使い方」の関連リンク

 

 

「マッシュル 2期」の評価と感想:いや、それもう魔法だからアニメ


「退学」とか「死刑」のプレッシャーから来るストレスを筋肉のセロトニンで跳ね返す物語。

「マッシュル」の評価

見てもらいたい度:👊👊👊➖➖

 

オススメ・ポイント

登場人物が増え、主人公をめぐる状況が複雑になり、1期のような単純明快な痛快さが減ったように思います。今期はそこよりも、主人公の危機によって強まった友情が紡ぐエピソードや、とても敵いそうにない圧倒的な力に抗い立ち向かっていく緊張感と高揚感に魅力を感じました。

1期に続き、敵役が一回ぶん殴られて負けたぐらいでショック受けすぎな気がします。どいつもこいつも闇が浅く、主人公に影響受けてさっさと勝手に改心してしまうのは潔いというかインスタントというか、今どき内面を長々と描いたりするのは流行らないのでしょうか。

なんでもかんでも魔法に頼り切って思考停止している世界に対して主人公が一石(グーパン)を投じる姿が、今の世の機械や IT が便利という価値観に「それは本当か?」と疑問を呈してるようにも感じたり、感じなかったり。

 

オススメの回

#17「フィン・エイムズと友達」です。

フィン君の弱さと強さの現れや、主人公の常軌を逸した力押しの打開策というマッシュルらしさが出た、魅力あるエピソードでした。

 

「マッシュル」の関連リンク

 

 

今期のエンディング大賞

「トーキョーズ・ウェイ!」 from マッシュル

終盤「全力疾走」の後の「う」が聴きどころ。

「ウッ!」じゃなくて「う」。まるでそこまでの歌詞に対して「なんちゃって」とか「うそうそ」とでも言っているかのような「う」。これは出そうと思って出せる「う」じゃありません。

 

「ふわふわpartyつられてhappy」 from 異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。

フェルト人形でのストップモーション。「今こそ!」のときの決めポーズがかわいい。

サビの「おどろ、おどろ」のところの「おどろ」をおどろおどろしいのおどろにして歌ってみると程よい狂気感が醸し出され、フェルト人形の貼り付いた笑顔とぎこちない動きが今までと違って見えてくる味わい深いエンディングアニメです。

 

「好きがレベチ」 from 悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~

「好きがレベ(ズッ)」のこの「ズッ」のところのブレイクの音が最高です。

全体を通してドラムが聴き応えがあります。歌詞もいいですね。

好きがレベ(ズッ)
普通じゃないのに 普通じゃないのは
普通じゃないので フ・ツ・ウじゃないの
普通 ふ・つ・う?
普通じゃないからね ♪

この歌が頭の中をずっとぐるぐるしています。途中で

養鶏生業(パパン) 皇帝お見舞い(パパン)

という歌詞が出てくるんですが、これは一体どういう意味なのでしょう?🤔